長期優良住宅って点検や補修が義務になるって本当?

長期優良住宅と一般住宅の購入後の大きな違いは、長期優良住宅は10年ごとの点検が義務付けされており30年間で最低3回の点検を受ける義務があるという点です。

そして、点検の際に指摘を受けた箇所があれば補修して、点検や補修履歴などは所定の計画書に記録をします。その計画書は行政から提出を求められる事がありますのできちんと保管しておかなければなりません。

点検・記録などの義務を怠り、また行政からの指導にも応じないなどがあれば、長期優良住宅の認定を取り消されてしまう事もあり、その場合、長期優良住宅として税制優遇などを受けていた場合は返還を請求される恐れもあるので、注意が必要です。

長期優良住宅は大変?やめた方が良いのか?

「質の高い住宅」として設計、建設されるのだから、やめた方が良いなんて考えてるとしたら本末転倒!

わざわざ長期優良住宅を求める人もいるくらいだし、欲しい物件がたまたま長期優良住宅だったのならラッキーと考えるべきです!

しかし、義務と聞くと、なんか面倒くさいなとか、手間やお金が掛かかるのは不安と思う事は理解できます。

まず大前提として長期優良住宅という制度は、家を長期に良好な状態に保つための制度ですから、点検義務や補修は戸建てを持つ場合の必要コストと捉えましょう。

長期優良住宅だからといって不安になったり敬遠したり、悩んで考え込むのはナンセンスですよ。

どうしても不安なら長期優良住宅の認定を取り下げれば良いのです。

そうすれば「質の高い住宅」は購入したけど、点検などの法的義務は何もありません。

長期優良住宅は家を良好な状態に保てる

一般住宅は、点検義務は無いので全て自分の意思と都合で出来るわけですが、だからといって点検も補修も不要になったという事ではありません。

長期優良住宅であっても、一般住宅であっても経年劣化により補修すべき箇所は年月が経てば必ず出てきます。

一般住宅との大きな違いは補修のタイミングで、長期優良住宅の場合は、点検が義務なので点検した際に補修すべき箇所が発見されるケースがあり早めに手を打つことができます。

対して点検義務の無い一般住宅の場合は、目に見えて不具合の症状が出るまで放置しかねないという差が出てきます。

特に、外壁やサッシなど目地のコーキング部分、バルコニーの防水箇所などは一番劣化しやく雨漏りの原因ともなる箇所ですので劣化や不具合箇所を早期に発見し、早めに補修する事が出来れば大切な家を安全で良好な状態で維持して行けるわけです。

長期優良住宅の新築建売住宅の場合

長期優良住宅として販売している新築分譲住宅(建売住宅)などは、認定書が取得されており名義が事業主(売主)になっているので、購入時にその認定書の名義を自分に変更するかを選択できます。

名義を変更すると、「自分が所有している建物は長期優良住宅の認定を受けている」という正式な証明として認定書を取得します。と同時に点検や補修の義務も付いてくるというわけです。

点検義務などに抵抗があったり、長期優良住宅を証明する事自体にこだわりがない場合は、認定書の名義変更はしない」旨を伝えれば事業主(売主)が長期優良住宅の認定を取り下げるので、今後、購入者の点検等の義務や負担を無くす事も出来ます。

また、名義変更した後に、自ら途中で長期優良住宅の認定を取り下げる申請をする事も可能ですが、長期優良住宅による税制優遇を受けていた場合は返還を請求される場合もあるようですので、名義変更するかは最初の購入時に決めた方がよさそうです。

長期優良住宅を第三者に証明するのか?

いずれにせよ、「長期優良住宅として設計・建設された質の高い住宅」を購入しているという事実には変わりありません。

認定書の有無に関わらず、15年くらい経過すると何かしらの補修すべき箇所は出てきますから、自分のペースでも良いのでしっかり維持管理や補修をすれば良いのです。

それとも、定められた点検義務や補修等を実施し、長期優良住宅である事の証明と、第三者へ認定書の効力を保っておきたいかは購入者自身のご判断になります。

もし将来、売却するような場合には、所定の点検や補修がしっかりなされ、第三者に対しても長期優良住宅である事の証明になる認定書の効力があれば、売りやすいし、買う方も安心材料になるのは言うまでもありません。